設立趣旨
日本定量NMR研究会(qNMR -J / Committee for the Development of qNMR Technology in Japan)は、NMRを利用した定量分析法の更なる進歩と普及のために活動を行います。
詳細
定量NMR(以下、qNMR)は化学物質の絶対量を精確かつ迅速に測定できる定量分析法として報告され、これまで問題とされてきた分析値の計量トレーサビリティの欠如を根本的に解決する方法として注目されています。我が国では、標準物質の生産にqNMRが応用されるほか、日本薬局方および食品添加物公定書の標準物質(定量用標品)の純度決定法として公的に採用されています。また、日本産業規格(JIS)にはqNMR分析通則が既に収載されています。このように、qNMRは、食品、医薬品、化学品等の様々な分野への応用が開始されています。 定量分析法には迅速性だけでなく、得られた分析結果の精確さや信頼性の確保が、様々な分野で要求されています。qNMRはこの要求を解決出来る大きな可能性を秘めており、qNMRを利用した様々な手法の検討や開発が進められています。 今日qNMRを利用する方法は、定量分析法の一つとして急速に発展していますが、未だ広く一般に普及するには至っておりません。
qNMRが一般の研究者や技術者に受け入れられ、さらに様々な分野への展開が行われていくためには、qNMRに関連する実用的な技術の調和、標準化、インフラ整備、技術紹介、情報交換、見学会などの活動を通じて、活発な共同研究を継続的に行う必要があります。 このような背景の下、国内外の情報入手・発信のための窓口の役目を担い、次世代の定量分析を未来につなぐための、自由で開かれた情報交流・教育活動基盤となることを目指し、本研究会を設立します。
日本定量NMR研究会(qNMR -J / Committee for the Development of qNMR Technology in Japan)はその活動を通して、様々な分野における定量分析の進歩に貢献していきます。
研究会役員
日本定量NMR研究会を発足するにあたって準備に携わった方々が研究会役員となり、スタートすることとなりました。
幹事長 | 杉沢 寿志 | 日本電子株式会社 |
副幹事長 | 米倉 修 | 富士フイルム和光純薬株式会社 |
幹事 | 合田 幸広 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
幹事 | 杉本 直樹 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
幹事 | 内山 奈穂子 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
幹事 | 西﨑 雄三 | 学校法人 東洋大学 |
幹事 | 山﨑 太一 | 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 |
幹事 | 大槻 崇 | 学校法人 日本大学 |
幹事 | 澤 竜一 | 公益財団法人 微生物化学研究会 |
幹事 | 加藤 毅 | 一般財団法人 日本食品分析センター |
幹事 | 高橋 光政 | 日本たばこ産業株式会社 |
幹事 | 村林 美香 | 武田薬品工業株式会社 |
幹事 | 藤田 和弘 | 中外製薬株式会社 |
幹事 | 清田 浩平 | 塩野義製薬株式会社 |
会計監事 | 三浦 亨 | 富士フイルム和光純薬株式会社 |
会計監事 | 朝倉 克夫 | 日本電子株式会社 |
事務局 | 末松 孝子 | 日本電子株式会社 |
事務局 | 武藤 康弘 | 富士フイルム和光純薬株式会社 |
研究会組織
日本定量NMR研究会は研究会などのワーキンググループを形成して活動を行っていきます。 2019年1月現在、国際標準化(ISO)のワーキンググループがあります。
事務局住所:〒196-8558 東京都昭島市武蔵野3-1-2
日本電子株式会社 内
研究会 会則・運営細則
日本定量NMR研究会は会則に基づき運営していきます。(2018年10月31日制定)